category:大学院受験ダイジェスト
12月27日
「これでよかったんだ。・・・私の望む道じゃなかったんだから。」
「この半年やってきたことは無駄じゃないよ、きっとどこかで役にたつ日がくるよね?」
名古屋からの新幹線の中、自分に一生懸命言い聞かせた。
そして、その日から自分の行きたい道を探すことに妥協はしない、と誓った。
この半年前(学部3年の夏)、私は一つの研究室と出会っていた。
折しも、生物の分野、特に人間の脳の研究に興味を抱いていた。ところが残念なことに、
自分の所属する学科には生物物理の研究室はあるけれども、人間の脳を研究しているところはなかったのだ。
そこで、自分の大学のサイトを検索していたところ、この研究室の存在を知った。
ホームページ上で紹介されていることだけじゃなくてもっともっと知りたいと思って、思い切って
その研究室の先生にアポをとって研究室訪問することになった。
何しろ、研究室訪問なんて生まれて初めてだったから、すごく緊張した。
「馬鹿だと思われたらどうしよう!?」
「先生超怖かったらどうしょう!?」
でもこんなsituationでさえ乗り越えられなかったらこれからも乗り越えられない気がしたから
勇気を振り絞って研究室訪問しに行った。
でもそんな心配、全然いらなかったみたい。先生と当時博士課程にいた方が暖かく
迎えてくれました。沢山興味のある話聞けたし、私のレベルに合わせて研究の内容を話してくれたんだ。
帰りに
「もし、本当にやる気があるのなら・・・」
って言って1冊の本を渡された。脳の研究をまとめた英語の参考書。私の心は躍った。
それからは、その研究室にちょくちょく出入りしては、先輩に脳波の測定の仕方、解析の仕方を教わったり、
脳波測定実験の手伝いしたり、ゼミとかセミナーに参加させてもらったり。本当に楽しかった。けど
何か心にひっかかることがあった。その時は知る由もなかったけど。そんな時、先生が私に言った。
「よし、君を一人前の研究者にしてやる!だが人間の脳の前にねずみの脳を研究しなきゃならん。大は小を兼ねるんだ。来週から君にマウスの脳に電極をつけるオペの実習をさせよう。」
正直あまり気が向かなかったが、拒否もできなかった。でもそのオペの実習で出会った子がすごくいい子だった。
オペの手順を教えてくれた子。器用で、その子にならマウスも大人しく麻酔にかかる。(私はいっぱ~い噛まれた(笑))その子と色んなこと話した。将来の夢、好きな人、料理、大学生活・・・マウスに麻酔が一人でやっとかけられるようになって来たころ、その子がふと深刻な顔して私に聞いた。
「あなたは本当にこの研究室でいいの?」
って。その時は真剣に受け止めなかった。だけどその数日後その意味に気づかされた。
そもそもその研究室は自分の所属している学科の研究室ではないため、その研究室に入るためには自分の学科の
先生方に許可を得る必要があったのだ。その許可を得るために長い間教室会議にかけられていたのだが、オッケーをもらえるはずだったのが一転して急にその研究室に所属することが駄目になった。
その理由を自分の学科の先生に問い詰めると、理由を教えてくれた。
敢えてここでは書かないことにする。
それでも、どうしても私が行きたいのなら止めはしないが、どうなっても知らないと・・・
数日前の言葉が頭を再びよぎった。
かなりショックだった。100パーセントその研究室に行くつもりだったから。
でもやっと心にずっとひっかかってたものがわかってきた。私がやりたかったのは人間の脳の研究であって、
マウスじゃない。私がやりたかったのは数学・物理学的に解析することであって、生物学的に解析することじゃない。
もしかしたらその研究室に行くつもりだったけど本当は行きたくなかったのかも…なんて思い始めた。
しかし今その研究室に行くのを断ったら先生をはじめ私に親切に指導してきてくれた人たちはどう思うのだろう?
そしてもしその研究室を断ったとして、研究室配属が間近になった今、自分の学科の研究室に興味のない私は今更どこの研究室へ行けばいいのだろう?相談相手がいても、全然パニくってしまって、動揺し続ける日が続いた。学科の友達は着々と研究室訪問を進め、行く研究室を決めていた。
そして決断した。断ることを。
そのチャンスが12月27日。26日からその研究室の先輩のドク論のデータをとる手伝いをしに名古屋へ行くことになってたのだ。そのときにはマウスのオペを教えてくれた子も一緒だった。行きの新幹線の中、先輩が私に「あなた専用のパソコンを先生が買うって行ってたよ、それにもうすぐあなたのテーマも決まりそうだしね!これから楽しみだね」
って言ってきました。心が痛かったです。そして帰りの新幹線に乗る前、ついに言いました。
「研究室、他の研究室行きます。」って・・・
先輩もマウスのオペの子もびっくりした顔してたけど、理由は聞かれなかったし、否定もされなかった。
それでも先生は納得できなかったみたいでしばらく私を呼び出しては理由を聞こうとしてた。本当の理由は
言えなかったけど、「興味が変わった」って。先生に会った最後の日、まだ納得してもらってない感じで研究室を
去るときに、後ろから先輩が私を追ってきた。
「脳への興味が本当になくなっちゃったの?」って。
「いえ、そうじゃないんです・・・ただ・・・」って言ったら、
「そう、それなら良かった。この先頑張って・・・」
この先輩は今どうしてるかな・・・希望の職業につけてるとうれしいです。
そして私はまた自分の道を探し始めることになりました。
to be continued to 'January 2003'
「これでよかったんだ。・・・私の望む道じゃなかったんだから。」
「この半年やってきたことは無駄じゃないよ、きっとどこかで役にたつ日がくるよね?」
名古屋からの新幹線の中、自分に一生懸命言い聞かせた。
そして、その日から自分の行きたい道を探すことに妥協はしない、と誓った。
この半年前(学部3年の夏)、私は一つの研究室と出会っていた。
折しも、生物の分野、特に人間の脳の研究に興味を抱いていた。ところが残念なことに、
自分の所属する学科には生物物理の研究室はあるけれども、人間の脳を研究しているところはなかったのだ。
そこで、自分の大学のサイトを検索していたところ、この研究室の存在を知った。
ホームページ上で紹介されていることだけじゃなくてもっともっと知りたいと思って、思い切って
その研究室の先生にアポをとって研究室訪問することになった。
何しろ、研究室訪問なんて生まれて初めてだったから、すごく緊張した。
「馬鹿だと思われたらどうしよう!?」
「先生超怖かったらどうしょう!?」
でもこんなsituationでさえ乗り越えられなかったらこれからも乗り越えられない気がしたから
勇気を振り絞って研究室訪問しに行った。
でもそんな心配、全然いらなかったみたい。先生と当時博士課程にいた方が暖かく
迎えてくれました。沢山興味のある話聞けたし、私のレベルに合わせて研究の内容を話してくれたんだ。
帰りに
「もし、本当にやる気があるのなら・・・」
って言って1冊の本を渡された。脳の研究をまとめた英語の参考書。私の心は躍った。
それからは、その研究室にちょくちょく出入りしては、先輩に脳波の測定の仕方、解析の仕方を教わったり、
脳波測定実験の手伝いしたり、ゼミとかセミナーに参加させてもらったり。本当に楽しかった。けど
何か心にひっかかることがあった。その時は知る由もなかったけど。そんな時、先生が私に言った。
「よし、君を一人前の研究者にしてやる!だが人間の脳の前にねずみの脳を研究しなきゃならん。大は小を兼ねるんだ。来週から君にマウスの脳に電極をつけるオペの実習をさせよう。」
正直あまり気が向かなかったが、拒否もできなかった。でもそのオペの実習で出会った子がすごくいい子だった。
オペの手順を教えてくれた子。器用で、その子にならマウスも大人しく麻酔にかかる。(私はいっぱ~い噛まれた(笑))その子と色んなこと話した。将来の夢、好きな人、料理、大学生活・・・マウスに麻酔が一人でやっとかけられるようになって来たころ、その子がふと深刻な顔して私に聞いた。
「あなたは本当にこの研究室でいいの?」
って。その時は真剣に受け止めなかった。だけどその数日後その意味に気づかされた。
そもそもその研究室は自分の所属している学科の研究室ではないため、その研究室に入るためには自分の学科の
先生方に許可を得る必要があったのだ。その許可を得るために長い間教室会議にかけられていたのだが、オッケーをもらえるはずだったのが一転して急にその研究室に所属することが駄目になった。
その理由を自分の学科の先生に問い詰めると、理由を教えてくれた。
敢えてここでは書かないことにする。
それでも、どうしても私が行きたいのなら止めはしないが、どうなっても知らないと・・・
数日前の言葉が頭を再びよぎった。
かなりショックだった。100パーセントその研究室に行くつもりだったから。
でもやっと心にずっとひっかかってたものがわかってきた。私がやりたかったのは人間の脳の研究であって、
マウスじゃない。私がやりたかったのは数学・物理学的に解析することであって、生物学的に解析することじゃない。
もしかしたらその研究室に行くつもりだったけど本当は行きたくなかったのかも…なんて思い始めた。
しかし今その研究室に行くのを断ったら先生をはじめ私に親切に指導してきてくれた人たちはどう思うのだろう?
そしてもしその研究室を断ったとして、研究室配属が間近になった今、自分の学科の研究室に興味のない私は今更どこの研究室へ行けばいいのだろう?相談相手がいても、全然パニくってしまって、動揺し続ける日が続いた。学科の友達は着々と研究室訪問を進め、行く研究室を決めていた。
そして決断した。断ることを。
そのチャンスが12月27日。26日からその研究室の先輩のドク論のデータをとる手伝いをしに名古屋へ行くことになってたのだ。そのときにはマウスのオペを教えてくれた子も一緒だった。行きの新幹線の中、先輩が私に「あなた専用のパソコンを先生が買うって行ってたよ、それにもうすぐあなたのテーマも決まりそうだしね!これから楽しみだね」
って言ってきました。心が痛かったです。そして帰りの新幹線に乗る前、ついに言いました。
「研究室、他の研究室行きます。」って・・・
先輩もマウスのオペの子もびっくりした顔してたけど、理由は聞かれなかったし、否定もされなかった。
それでも先生は納得できなかったみたいでしばらく私を呼び出しては理由を聞こうとしてた。本当の理由は
言えなかったけど、「興味が変わった」って。先生に会った最後の日、まだ納得してもらってない感じで研究室を
去るときに、後ろから先輩が私を追ってきた。
「脳への興味が本当になくなっちゃったの?」って。
「いえ、そうじゃないんです・・・ただ・・・」って言ったら、
「そう、それなら良かった。この先頑張って・・・」
この先輩は今どうしてるかな・・・希望の職業につけてるとうれしいです。
そして私はまた自分の道を探し始めることになりました。
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