もうあっという間に第3の山が目前。
中間発表。
なんか、他の研究室のアブストとか、話を聞いていると全然厳しくないところもある。うちは・・・結構ってかかなりきつい。それだけきちんと考えたり練習したり、教育していただいてる感じはしますが。なんっつーか、個性(ユニークさ)とフォーマルさのトレードオフってところ。(個性を出したくてもきちんとしなきゃだし、きちんとでも個性を出さなきゃってこと)
そんなわけで昨日も自分の発表に鞭を入れられたところ。(笑)
悔しさはもうほとんど湧かなくなってきた。はやく次のステップに進みたいって思ってるだけ。
話変わるけど後輩がインターンの応募をしてるのを見てそう言えば自分も去年頑張ったなぁ、っていうのを思い出しました。で、1年ぶりに去年の今頃応募してたもの(というよりもとある商社のインターン応募の課題)を引っ張り出してきて見てみました。
確かコンビニエンスストアの新しいビジネスモデルをパワポ5枚にまとめるというものでした。去年、そのときは自分のアイディアほど優れたものはない!とかなり傲慢になってました。だって、夜遅くまで頑張って考えたんだもん。
ところが、みごと落ちてしまいました。
落ちたのがずっと納得できてませんでした。みん就とか見てて「合コン手配を受け付ける」とかいうくだらないビジネスモデルをたてた人が合格してて、その当時は
「なんだ、くだらない会社だな」
なんて思って自分をどうにか慰めた感じ。それが今再び自分のビジネスモデルを客観的に見てどうでしょう!?
「やばい、こりゃ落ちて当然だ」
一目でそう判断できました。パワポは見にくいし、何が強調したいんだかさっぱりわかんないし、複雑でどこが新しいんだかわかんないし。
あー、自分成長したのかも。って思いました。今も中間発表のパワポ、これ以上修正ができないのになんで文句つけられるんだ!って思うこともあるけど、来年もう一回見たときちゃんちゃらおかしいパワポだったりして(笑)
M2中間発表のみなさん、頑張ろうね!その後は夏休み(????)だよ。←私は第4の山突入だけど。
この前友達の誕生日プレゼントに梅酒羹を作ったときに、研究室スタッフMさんが
「よく寒天手に入れられたね~!今どこ行ってもないのに・・・」
っつってて、あんま気にとめてなかった。実は前に買った寒天のストックで作ってたから。でも今日ストックがないことに気づいて何気なくスーパー探しに行ったら・・・
「入荷の目処はたっておりません」
って札が商品だなに貼ってあった。へ~すげ~!!
寒天とゼラチンだったら圧倒的にゼラチンの消費量の方が多そうなのに。
きっとテレビとかで寒天摂取のメリットいっぱい取り上げたんだろうな。
そう言えば昔、調整豆乳がそうだったような。
次ブームになりそうな食品はなんだろう??
株とか買ったらすごい儲かりそう。
共通はダイエット食品だから・・・
次はワカメかこんにゃくだな。
6月からずっと、気を抜いて「ぼ~っと」できる時間がなくて、自分の考え事なんかできてなかった。
そして今日朝起きて、いつもみたいにすぐ「あ、早く中間発表のパワポ作らなきゃ!」「学校行ってあそこに電話しなきゃ!」「あの人にメールの返信書かなきゃ!」ってやらなきゃならないこと考えながらパソコン開いてた。
メールボックス開くと、先生から研究室のメンバーへメールが。今日は先生が用事があって研究室には来ないらしい・・・
それを見た瞬間「ぷつっ」と何かが切れました。やらなきゃならないことなんて全部ふっとびました。「学校今日行くのや~めた!」代わりに久々に(!)掃除しました。
夕方夕飯買いに行くついでに散歩しました。わざと知らない道を選んで歩きました。
なんだか自分の人生と似てます。
遠くに木が沢山生えてるところが見えたから、そこへ歩いてゆけば公園か何かがあるのかな?公園だったらベンチに座ってくつろげるかな?と思ってその場所を目指し歩きました。
そこへ向かう道中、いくつもの道の分岐点があって、「あ、あっち行ったらなんか商店街がありそうだ・・・」「案外あっちに進んだ方が公園あるんじゃん?」「人の流れはあっちだなぁ、なんかあるのかな?」って思いました。
それでも、一度目指した場所の方が良さそうだったので、信じてさらに進みました。
途中、云十年前の美容室・喫茶店とか見かけました。
その場所へ着いてみると・・・自分が期待していた場所とは全く違いました。遠くから見たら木が密集して生えているように見えたけど、その場所へ来てみると道の中央分離帯に木が整列して生えていて、道自体が斜めの方向にあるから密集して見えただけでした。道はさらに続きます。あの先には何があったのでしょう?
さすがに暗くなってきたので引き返してスーパーへ行きました。
なんで自分の人生と似てるかって?大学に入るときも、大学院に入るときも、そして今も自分の安心できる場所を見つけられると信じて自分の道を歩んできた。途中でいくつもの分岐点があった。その方向へ進んでも良かったのかもしれない。でも直感は違う。だからその方向へは進まなかった。
ところが大学も大学院もいざ到達してみると決して安心できるところではない。そこからさらにいくつもの道があって、選択をしなければならない。散歩と違うのは簡単には引き返せないこと。
道の途中で見た古いシャビーな美容室や喫茶は人生の道で言うと、途中で進むのを辞めた人に対応できるある程度人生の道進んだら歩みをとめ、その場所を安心できる場所にしてしまうとしたら?そこに到達した瞬間は自分が一番乗りかもしれない。でも時間が経つとともに後から来た人に追い越され、気づくと今日見た古いシャビーな美容室や喫茶店みたいな存在になる。
自分は今歩み続けている。目指しているものはすごく漠然としていて・・・そこへ到達したとしても幸せを手に入れることができるのか?一体どこまで歩き続けるのか?
そんなこと考えながら散歩してました。ヘビーなこと考えたのかもしれないけど、久々にこういう考えができて満足でした。
第2の山クリアです。
一つは自分の修論中間アブスト、もう一つは担当後輩君の中間発表のための指導。
自分のアブストは合計5回直されました。途中で一回視点を変えさせられて、本当つらかったです。「自分の研究のゴールはどこなのか?自分の研究は何に役に立つのか?じゃ具体的に何をすればいいのか?」なんどもなんども書き直しさせられた部分。
ごもっともなんですけど・・・難しいです。ダイナミックに書けば具体的にって言われるし、具体的に書けばダイナミックにって言われるし。それでもなんとか収束しました。
担当後輩君はほんとに昨日まで?何回発表練習しても先生に怒られ、質問対策もあんまできてなくて、見てて本当気の毒だったのと、指導している自分の力のなさを感じてかなり私も凹んでたんだけど・・・本番のできばえは◎!!質問が終わるまでみんなうちのM1以上はドキドキしてたんだけどね(笑)
「あいつ、大丈夫かなぁ・・・」って。
でも本当によかった。無事に終わって。
研究室の居室を後にして、その足で我が母校(大学)のある駅へ向かいました。学生部会の新歓に参加するため。
まじ安心した。もう、学生部会がなくなってしまう危機はしばらくないと確信しました。
そして4年ちょっと前、夢に見てたことが現実になった。
廃部になろうとしていた学生部会を建て直し、沢山の部会の後輩に囲まれながらみんなと楽しく話すこと・・・
建て直しは3学年に渡って行われてきた。その3学年のメンバー全員に心から感謝したい。
これからは変革の時期に入るはず。それを見届けたい気持ちもあるが、もう十分いいものを見させてもらった。何十年後かおばあちゃんになったときまた覗いてみようかと。でもそのときになって学生部会がなくなってたら悲しいな・・・(笑)
あ、学生部会の意味がわからない人へ・・・学生部会は学部生と研究室を結ぶお手伝いをする委員会みたいなもので、学部生が主体となり、いろいろな活動をする会です。表向きはそうですが、実際は学生部会のメンバーが活動を通じ自分の可能性を見つけ、試す場だと私は思っています。この学生部会で得た経験は決してお金では買うことのできない貴重な経験です。
明日で6月が終わる。正直この1ヶ月はつらかった。人生初の修羅場だったかもしれない。わからない。凹んでは励まされ、凹んでは慰められの連続だった。
今日、1つの山を越えたと思う。
6月16日
その前の日まで遠くで3日連続実験だった。帰宅時間はいつも23時過ぎ・・・そして久々に研究室帰ってきたら、先生に怒られた・・・実験がらみのことだけど「今まで気づかなかったなんてセンスがない」と。そんなこと言われても・・・気づいたのが今だから良かったって責めて言ってほしかった。
6月17日
家で学会パワポの構想を練って、パワポ作製に没頭し、色々調べているうちに気づいたら6月18日の朝6時だった・・・実は貫徹?最長記録。あそこまで起きてると逆に眠れなくなる。
6月18日
やっぱりパワポ作製。なんか自分のパワポ見れば見るほどイライラしてくる。パワポ作製のセンスもないのかもしれないとさらに凹む。前の日ずっとパソコン見ながら貫徹してたから体中がむくんでだるい。頭もぼーっとする。明らかに効率が悪いと悟りました。
6月19日
久々のジムに行く。けど、あまりにも疲労がたまりすぎて、倒れそうだった。パワポに目処がたったので、今度は修士中間発表のアブストラクトの作製にとりかかる。
6月21日
一週間延期してもらった自分の報告会。さらにこないだと同じ件で先生にかみつかれる・・・けど、その後じっくり先生と話し合ってとりあえず解決の方向に向かいだしたからほっとした。
6月22日
第一回パワポチェック。大幅な手術はなかった。お・・・これならもうあと2回も練習の必要はないかも~とか喜んだ記憶が・・・次の日に提出する中間アブストラクトは先輩にがっつり直された。
6月23日
どうにかこうにか継ぎ接ぎだらけではあるものの、中間アブストラクトを提出。家に帰ってパワポの台詞一生懸命考える。
6月24日
第2回パワポチェック。めっちゃ棒読み。こんなんでちゃんと覚えられるのかなぁ。でも土日に学校へ行かなくても良いみたい・・・良かった。一生懸命覚えようっとって感じでした。
6月25日&26日
ひったすらパワポの台詞暗記。外出たのは実家に戻る彼を新幹線の見送りに行ったときのみ。
6月27日
第3回パワポチェック。撃沈。自分の研究室で発表してるのにもかかわらず、めっちゃ緊張して、いい間違えはするわ、声震えるわ、足震えるわ、頭白くなるわ、質問答えられないわ、ぼろぼろ。さらに時間もめっちゃオーバー+パワポ修正するところ沢山。家帰って必死に練習。
6月28日
久々に自分の出身大学に用事があって行って参りました。景気づけに学部の時自分の好きだったメニューのランチ学食で食べてきました。(枝豆のそぼろ和え+ちくわの天ぷら+ライスss etc.)偶然にあった友達や、電話をかけてあった友達と話したりしてすごい幸せなひと時をすごしました。その足ですでに始まってる学会(私は29日発表)の見学に行ってきました。敵を知って己を知る???みたいな。それなりに収穫はありました。この日と前の日で合わせて17回通しでパワポの発表練習しました。それでも不安不安不安!!!!!ここまでやると今度は質問されるかもしれないことを考えるようになって、もっと不安不安不安!!!!!!それを考えるだけで心臓がバクバク鳴って、口から出てきそうな気分になった。
6月29日
朝後輩が同じ学会で発表するから見に(応援しに)行きました。彼は立派です。スーツ着て、ノートパソコン持ってるその姿はどこからどう見てもエリートイケ面ビジネスマン。当然、受ける質問もすべてさらっとこなし、もう文句なしの発表でした。私は時間の経過とともにどんどん緊張して・・・でも研究室の仲間が気をつかってお昼ごはん買ってきてくれたり、励ましの言葉をいっぱいかけてくれたり、感動しました。
発表が始まる3秒前までは足がガクガク震えていたんだけど、タイトルを言い始めたその瞬間から今まで体験したことのない気持ちになれた。卒論も、学会ポスターのときも、M1のときの中間発表も、決して体験したことがない気持ち。自信というか、希望というか、とにかく自分はうまく乗り切れる!という気持ち。発表中ず~っと通してその気持ちでいられた。最後の結論の時なんか自分の心の中ではガッツポーズをしていたと思う。
質問も、穏やかに終わる・・・はずだった、最後のあのコメントさえなければ。司会が「ではあと質問を1件だけ受け付けましょう」と言ったときに「じゃ、質問じゃなくコメントを・・・」と話し始めた某氏。内容は書けないけど、私の研究だけじゃなく、うちの先生を間接的にひどく否定する内容。うちの研究室の誰もが予想さえしてなかったコメント。「あなたはその辺どう思われますか?」と聞かれてすぐに司会があわてて私に対して「これはあなたには答えにくいでしょうから、これで終わりにしましょう、ありがとうございました。」って言って私の初オーラルの学会は終わった。
何もあの場で言わなくてもいいのに・・・という思いはうちの研究室全員が思ったことで、みんな慰めてくれたし、励ましてくれた。
「お前が悪いんじゃない、政治的力が関わってるから仕方ないんだ」
「発表は素晴らしかったんだから!お前は頑張った!」
私もそうはわかってても、どうも後味が悪い。これから先何回もこんな目に合うのは本当に嫌だ。だからヒエラルキーはきらいなんだ。
そんなわけで波乱万丈な一山を超えて今こうしてブログを書いてるわけだけど、一山超えられたのは、自分の研究室の仲間たち・自分を応援してくれた人たちのおかげ。彼らがいなかったら・・・と思うと恐ろしい。
さて・・・つかの間の空き時間。でも数分後には第2の山に突入する。その前に一言。この試練は絶対に乗り越えて見せる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!負けてたまるものか!!!!!!
HP.
ヒューレットパッカード。
尊敬するカーリー・フィオリーナが元CEOだった会社のプリンタ。
印刷するときに「きれい」って設定すると、ゆっくり印刷して、ピロンと出てくる。
印刷するときに「はやい(最速)」って設定すると、しゃかしゃか動いて「ぺっ」と掃き出す。
インクがもったいないから「はやい(最速)」でやってるんだけど、「ぺっ」と掃き出されたあとの紙を回収している私の姿はなんだか空しい。プリンタに、
「おらっ、印刷してやったぞ、拾えや!」
って言われてるみたい。でもありがたいっす。
今ジェットコースターに乗るために一人で列で待ってる気分の私です。
そのむかぁぁぁし、付き合ってた人とジェットコースターに乗るために列で待ってたときに
「びびってる?顔ひきつってるけど」
って言われて
「いや、そんなことないよ」
って言ったの思い出した。実際は超びびってた。今もそんな感覚。びびってる?って聞いてくれる人こそいないけど。(笑)表向きは平気な顔してるけど。
今週はジェットコースター乗るために列に並んで(報告会資料作成、学会パワポ作成、修論中間アブスト作成)、
来週はジェットコースターに乗ってかっかっかっかっ・・・てな感じで上にあがってく(報告会で発表、学会練習2回、修論中間アブスト先生に提出)、
そして再来週は第一ドロップ!!!!!!!!(学会、修論中間アブスト提出)
うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁっぁあぁ・・・・・・・・・
思い出した、Disney SeaのCenter of the Earth。
加速しはじめてからずっと叫んでたら、最後落ちるときに息きれて放心状態で落ちたことを。
でもそんな怖くても、また乗りたくなるのは乗り終えたあとのあの爽快感がたまらないから。
世界が明るく見えるから。
ブログの更新が遅れて申し訳ないです。今月だけはご勘弁を。時間ができたら本当はブログの整理もしたいんですが・・・
記憶がやばすぎる。
今日は本当は報告会があった日。
私の番ではないんだけど、もちろん研究室duty。
それにもかかわらず、朝報告会があることすっかり忘れてて、研究室に行ったとき一気に血の気ひいた。
あれ??なんでみんなそろってるんだ??
なんで先生が・・・・
あ”~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!
しまった・・・
よりによって、髪の毛アップにしたり、普通にちょっとお洒落して格好で行ったから
「調子が悪くて・・・」は死んでも言い訳にならない。
そんなわけで何事もなかったかのように席について報告会に参加しはじめました。先生がしきりに目を合わせてこようとするんだけど、ガン無視で。恐ろしくて目なんか合わせられないよ。気まずいというよりは本当に怖い!!って気持ちでいっぱい。
報告会を終えて先生も居室に戻って、みんなに当然
「どうしたんだ!?」って聞かれたときはぶっちゃけました。
「寝坊した上に、報告会があることすっからかんに忘れてた」って。
本当にすっからかん。自分でもかなりショックです、確かに昨日の夜は覚えていたのに・・・。
でも心当たりはあります。最近の忙しさで一つのこと集中して考えている時間あんまりなくて、常に行動しながら「次あれしなきゃ、あぁ、あっちもこうしなきゃ・・・そうだ、あれ調べなきゃ」って感じなんです。気がつくと電気つけっぱで寝てます(笑)っていうか失神してるみたいな感じです。
それで一度考えたことをもう一度あとで思い出そうとすると
「あれ??なんだっけ??」
というふうになります。そんなわけで報告会さえも思い出す力がなくなってしまったんです。きっと(いや、確信に近い)
今これを書いているときも、来週の報告会でじぶんが発表することと、明日の実験とシミュレーション、提出書類のことについて全てかわりばんこに頭をよぎる・・・
いや、楽しんでないですよ、この状態。あきらかに自分が壊れてる気がする。今は兎に角この試練を乗り越えれば何かブレークスルーがあると信じて前に進むしかない・・・退くときもあるけど
さ、明日からいよいよ6月。
研究は冗談じゃなく忙しくなってきた。
目の前の壁にぶつかってぐちゃぐちゃ考えているとまじでどつぼにはまってしまいそう・・・そしてそのまま底なし沼に沈んでしまいそうだよ。
あくまでも自分の研究を客観的に見ながら物事進めるのを忘れないようにしないと。
自分の研究が研究室の中の、まいくろぷらずま研究集団の中の、プラズマ研究集団の中の、サイエンティスト集団の中のどういう部分に位置づけされているか?
長期的に自分の研究を見て、今何をすることが一番大事なのか、何が私の研究に求められているのか?
今やっている実験の結果を得るためのアプローチの仕方はこの方法で正しいのか他に無駄を省ける方法は?
BIRDVIEW。
飛行機になったつもりで全体を見渡しながら自分の研究に取り組むのが明日からの目標。
負けたくない。絶対。特に、甘い自分に。
担当後輩君はめきめきと頭角を表しているよ。あんなにどっさり与えた論文をわずか1週間ちょっとでまとめるどころか、論文中の事象に対して自分なりの考察もしてきて、先輩たち(うちらね)は質問攻め。
お~こわ。でも、刺激になりますわ。のんびりしてたらあっつ~まに追い越されてしまいそう(笑)
今日ちょっと思い出したんだけど、自分がB4で始めて自分の研究分野の論文のabstractを見つけたときのこと。なんでかな?そのアブスト全文ノートに写して、私の研究のお守りをしてくれてた人に見せたら
「・・・」
すごいびっくりした顔してて、
「gomacchapurin さん、これはこの先この論文を読むかどうか決める指標みたいなもので、別にノートに書いたりしなくていいんだよ。」
って言われて、すごいショックだったの思い出した。今となっちゃ私がちゃんちゃらおかしいんだけどね。でもなんっつーか、研究の世界に入りたてのときって、すっごいわくわくしてはりきっちゃうんだよね。背伸びしすぎてこけちゃう、みたいな。でもあの時の気持ちは大切にしていたい。最近そういう気持ちって忘れかけてたんだけど、後輩君たちを見ていて思い出しました。
6月は大学院受験生にとって忙しい時期ではないかと思う。
あちこちの大学院ではだいたい6月に募集要項配布、説明会があり、早いところでは6月末にもう願書提出のところもあった。常にウェブで目指す研究科の入試情報にチェック入れてない・・・をたをたしていると大事な情報を見落としかねない。
神経を張らなければならないのはそれだけではなくて、受験勉強もそろそろ的をしぼって(過去問研究)本腰入れて勉強し始めなければならない。
さらに私は行きたい研究室が決まってなかったのでこちらの方も探さなければならなかった。
6月5日
たびたび進路相談をさせていただいていた方が今度β大学に立ち上げられる新しい研究室に行くと聞いて、分野が興味のある生物物理系だったので詳しい話を伺いに行った。今思えば、この方が進路相談を通して私に具体的に自分のやりたいことを考える力をつけてくださったのだ。この方の行く研究室に行けば自分はもっと成長できるかもしれないと思った。その新しい研究室の内容もエキサイティングではあった・・・が・・・純粋なサイエンスであって、「産業に応用がすぐできる研究」をしたい気持ちが私にはあったので、あきらめることにした。
6月6日
α大のe研究室への訪問。ウェブ調査の結果、研究室の仲は良さそうだし、掲げているキーワードにも魅かれた。思った通り研究室の仲はよさげ。教授と助教授がいて、助教授が説明を色々してくれました。とってもバイタリティの溢れている先生で、話していくうちに、私の事をすごく気にいってくれてました。COEにも選ばれているから博士課程に進むなら留学させてくれるとまで言ってくれました。さらにこんなことまで言ってくれました↓
「この研究室しか受けないって約束をしてくれれば絶対合格させてあげるよ」
というなんとも心をくすぐる(この時点では私には受け皿という場所がなかったのでどこにでもすがりたい気持ちがあった)事を言ってくれるんだ・・・と思って、「はい、前向きに考えさせていただきます!」って言った次の瞬間からだんだん不安になっていきました。
原因その1:教授。ゼミの最中でもたばこを吸うとか。しかも、きれると相当怖いらしく、女の子は泣かされるとのこと。おいおい、私はそういうことに耐えるのは嫌だぞ。
原因その2:実験内容がかっこいいキーワードと相当のギャップがある。
原因その3:「なんか、おかしくない??」大学院ってこんな口約束で決まっていいわけ?
6月8日
「前向きに検討させていただきます!」なんてなんで言ってしまったんだろう・・・どうしよう、「やっぱ他のところも受けます」なんて言ったら落ちるのかな・・・?でもこんなチャンス二度とないかもしれないし。って悩みすぎて腹痛が起きたほど。ついに耐え切れなくなって彼に相談したところ、
「断ってもどうってことないよ。そんなの脅しじゃん。」
って言われた。チャンスに見えてチャンスじゃないかもしれないよ・・・みたいなことも言ってくれた。それでやっと目が覚めた。またもや自分が楽な方向に行こうとしていたことを。
6月9日
さっさと断りのメールを送ったあと、前々から訪問しようと思ってた自分の大学で違う学科のナノテク+バイオテクをやっているf研究室に行った。あいにく、みんな学会へ出かけていて、たまたまその学会用に成果が出せなくてお留守番だったM2のとある先輩しかいなかったのだが・・・
その先輩はすごい。今になってさらにその人がすごいと思えるようになった。今自分も同じM2だけど、あんなに丁寧ですばらしい研究室紹介はできないと思う。ある意味あの時その人がf研究室の代表として私に研究室紹介をしていたんだから。その人に初めて教わったのが企業との共同研究の話。なんだかプロジェクトXみたいで聞いていてわくわくしちゃった。先生の噂も聞いたけど、海外の学会に積極的に参加もするし、元気もいいし、楽しいし、頭のいい先生だって。ナノテク+バイオテクだし、研究内容も◎、やっている研究が応用に直結するし、こんなすばらしい人がいるんだし、なんたって自分の母校ですからね。まさに灯台下暗し!!どうして今まで気づかなかったんだろう??ま、でもウヨウ曲折したからこそf研究室の素晴らしさがわかるのかもしれない・・・ここは絶対受験することにした。
後に私の同じ学科の友達がこのf研究室と共同研究することになるんだけど、やっぱり思った通りやりがいがあって楽しいみたい!(その後はどうなったか不明だけど)
6月11日
それでも1つだけの研究室に的をしぼるのは危険。落ちたらこわい。というわけで、再びウェブでナノテク&バイオをキーワードに研究室をさがしてみるとβ大のg研究室がヒットした。このg研究室のHP・・・なんだかただものではないポテンシャルを感じた。まず、「研究室適正診断」みたいなのがあって、私は
「あなたはひょっとしたらg研究室には向いていないかもしれません」
だった。メンバーを見てみると
「え??これがβ大学の学生??」
そして何故か先生の写真のバックにナマズが・・・
研究内容を具体的にみてみるとどうやらプラズマが絡んでいる研究室らしい。プラズマは学部1年のときの英語のリサーチで初めてちゃんとしたことを知った科学現象。私はこのプラズマをテーマにしてプレゼンをしたことがある。確か未来の飛行機は表面に微少量のプラズマを発生させて大気との摩擦を少なくして今の云十倍の速さになるかもしれない!っていうような内容だった。クラス(といっても5人の)で大反響だったし、私自身リサーチしながら面白いと思っていたトピックだったのでプラズマに対してはいいイメージがあった。
つぎの瞬間にはg研究室の先生へ訪問させてくださいメールをおくっていた。学校から送って私は家に帰った。家に帰って自分のノートパソコンからメールボックスを見てみると・・・
うわ、はや。g研究室からだ。(今はこの速さに苦労している)
「ちょうどよかったです、訪問は明日でどうですか??」
6月12日
この日の日記に記されているのは「g研究室さいこー!!、g研究室に決めた!」
あの日、私が見たものは理系とは思えない生徒たちの研究熱心な姿。
先生とは思えない気配りの数々。
チンチラ。
あの日、私が聞いたものは、
派手にアピールはしないがそのすばらしい研究室業績の話。(あくまでも控えめに)
生徒とは思えないくらいの、プロい自分の研究説明、質疑応答。
夢のある展望
あの日、私が思ったことは、
ここに自分が入ったら間違いなく自分は伸びる!!!!
6月16日
β大学の大学院説明会へ参加。お目当ての研究室はg研。g研の先生が出てくると横にいたβ大内部生達が
「俺g研究室行きたいな・・・」
「俺も」
と言っているのが聞こえてくる。う・・・プレッシャーだ・・・。g研究室の説明はやっぱり面白い。だがこことf研究室しか受けなかったら本当に2つとも落ちそうな気がしてならなかった。
6月19日
というわけでもう1研究室。ここはα大のh研。AIを研究している研究室で、ナノテクともバイオテクともあんまり関係ないけど、人間がコンピュータとinteractionすることを研究するという超面白そうなことをやっていたので訪問に行きました。そうしたらこれがやっぱり相当面白くて!!先生が若いから生徒との距離も近いし、なんでもフランクに話せそうな感じがあってGOOD!生徒同士も仲いいみたいだし。AIのバックグラウンドなくても十分キャッチアップできるみたいだし。ここも受けよう。
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